過去問データベース 過去問を探す

名古屋大学 1996年度
理系数学 第4問(b)

問題

とおく.このとき,次を示せ.

(1) のとき,である.

(2) とするとき,が偶数なら,奇数ならが成立する.

(3) が奇数のとき,の範囲でただ1つの解をもつ.

出典:名古屋大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(b)

方針

(1)は定義式を項別に微分し,添字を1つ下げて を示す。(2)は とおき, を使って符号が偶奇で交互に変わることを帰納的に示す。(3)は が奇数なら が偶数であることから を得て, が単調減少すること,さらに かつ大きい で負になることを合わせて,解がただ1つであると結論する。

解答

(1)

とする。定義より である。これを微分すると

である。ここで とおくと となる。

(2)

とおく。すべての について である。また(1)より である。

まず である。ある について で成り立つなら, であり, だから となる。逆に なら であり, から となる。

したがって符号は の偶奇で交互に変わり, において である。すなわち

である。

(3)

を奇数とする。このとき は偶数であるから,(2)より である。したがって(1)から であり, で狭い意味で単調減少である。

また である。一方, は奇数なので の最高次の項は であり, が十分大きくなると他の項を上回って となる。よって連続性により に少なくとも1つの解がある。

さらに で単調減少であるから,解は2つ以上存在しない。したがって の範囲でただ1つの解をもつ。