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名古屋大学 1989年度
理系数学 第2問

問題

空間に2点がある.その間の距離を2とし,中点をとする.次の条件(i),(ii)を満たす点全体のなす立体の体積を求めよ.

(i) (ただし,を満たす定数)

(ii)

出典:名古屋大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

焦点を , に置くと、条件(ii)は長半径3、短半径 の回転楕円体になる。求める立体はこの楕円体のうち半径 の球の外側である。 で切った断面を見ると、 では球の断面を引き、 では楕円体の断面全体が残るので、積分範囲を から から3に分ける。

解答

座標を となるように取る。条件(ii) で表される立体は、焦点を とする回転楕円体である。長半径は 、焦点の中心からの距離は なので、短半径は である。したがって楕円体の方程式は である。 を固定すると、この楕円体の断面は半径の2乗が である円になる。一方、球 の断面は、 のとき半径の2乗が である円になる。

まず、楕円体の断面が球の断面より外側に残り始める境目を求める。これは で与えられる。整理して だから である。 より とおける。

対称性により の部分を2倍すればよい。 では楕円体の断面から球の断面を引いた円環が残り、 では球の断面が存在しないので楕円体の断面全体が残る。したがって体積

である。

第1積分の中身は である。ここで とおくと である。まず

である。また

である。したがって

となる。これが求める体積である。

なお、 のときは右辺が となり、球が楕円体をすべて含む境界の場合と一致する。