問題
1から順に7まで番号をつけた箱がある.1つの球を次の規則に従って1つの箱から他の箱に移す試行をくり返すものとする.球の入っている箱の番号をとし,サイコロを振って出た目の数をとする.ならば番の箱に移し,ならば番の箱に移す.最初は4番の箱に球が入っている.回(偶数回)の試行後,球が4番の箱に入っている確率を,2番の箱に入っている確率を,6番の箱に入っている確率をとする.
(1) ,,を求めよ.
(2) に対して,,,を求めよ.
(3) を求めよ.
出典:名古屋大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(b)
方針
偶数回後には偶数番号の箱 だけを考えればよい。2回の試行を1組として、箱 の間の推移確率を計算する。左右対称性から常に なので、 だけの1次漸化式に落とし、定数解との差を取って解く。
解答
(1)
最初は4番の箱に球がある。1回目で3番へ移る確率は であり、5番へ移る確率も である。
3番からは、出た目が1または2なら2番へ、それ以外なら4番へ移る。したがって である。同様に、5番からは である。
よって2回後について であり、
である。したがって である。
(2)
2回を1組として、偶数番号の箱だけの推移を考える。
箱2から出発すると、1回後に1番へ移る確率は 、3番へ移る確率は である。1番からは必ず2番へ戻り、3番からは2番へ 、4番へ の確率で移る。よって
である。
箱4から出発すると、3番へ 、5番へ の確率で移る。したがって
である。
箱6から出発する場合は箱2から出発する場合と対称で、 である。
左右対称性から、すべての について である。また である。したがって
である。
この漸化式の一定値を とすると より である。したがって である。 と見れば である。
よって
である。すなわち
である。
(3)
(2)の式より だから である。