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名古屋大学 1988年度
理系数学 第4問(a)

問題

多項式の範囲でを満たし,のグラフは原点に関して対称とする.正の数に対して,軸方向に軸方向にだけ平行移動して得られる曲線をとする.

(1) とは2点のみで交わり,しかも,の範囲でであることを証明せよ.

(2) とで囲まれた図形の面積がつねにとなるをすべて求めよ.

出典:名古屋大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(a)

方針

原点対称から は奇関数である。交点と上下関係は を作り、 と端点値 から示す。面積は が上にあるので となり、奇関数性で に整理する。これが常に であることを微分して を決定する。

解答

(1)

グラフ が原点に関して対称であるから である。

まず における上下関係を示す。 とおく。このとき である。また では なので である。したがって で上に凸であり、両端で0だから、内部では である。すなわち である。奇関数性より なので であり、これは を意味する。

次に交点が2点だけであることを示す。 の式は であるから、交点は を満たす点である。すでに は交点である。 では上で示した不等式より である。 では であり、 だから である。ここで より、 が増加することを使った。

また では、奇関数の導関数 は偶関数であるから である。したがって より では である。

以上より交点は の2点だけである。

(2)

(1)より、 では より上にある。したがって囲まれた図形の面積 である。奇関数性より なので である。

これが常に であるから である。両辺を で微分すると すなわち である。よって であるから を得る。したがって であり、変数名を に戻すと である。

逆に は奇関数であり、 を満たす。また である。したがって求める多項式は である。