過去問データベース 過去問を探す

九州大学 2022年度
理系数学 第1問

問題

座標空間内の5点

を考える。3点を通る平面をとし,とおく。以下の問いに答えよ。

(1) ベクトルの両方に垂直であり,成分が正であるような,大きさが1のベクトルを求めよ。

(2) 平面に関して点と対称な点の座標を求めよ。

(3) 点が平面上を動くとき,が最小となるような点の座標を求めよ。

出典:九州大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

(1) は に垂直なベクトルを成分で置き,内積の連立条件から単位法線ベクトルを決める。(2) はその法線ベクトルを用いて,点 の平面 に垂直な成分を取り除き,さらに同じ長さだけ反対側へ移して対称点を求める。(3) は平面での反射を用いた最短経路の問題で, を対称点 に移すと となるので,最小化は直線 と平面 の交点を求める問題に帰着する。

解答

(1)

である。 の両方に垂直なベクトルを とおくと である。第1式から ,これを第2式に代入して を得る。したがって法線方向は である。大きさは なので, 成分が正の単位ベクトルは である。

(2)

平面 は原点を通り,法線ベクトルとして をもつから で表される。点 について であり, の大きさは である。したがって は平面から, の向きに距離 だけ離れている。

よって垂線の足を とすると

である。対称点 を中点として の反対側にあるから である。

(3)

を平面 に関して対称移動した点である。 が平面 上にあるとき,平面に関する対称性から である。したがって

であり,これは点 から を通って へ行く折れ線の長さである。三角不等式より,この長さは直線 上に があるとき最小になる。よって求める は直線 と平面 の交点である。 だから,直線 上の点を とおく。これを平面 に代入すると すなわち である。したがって であり, を得る。