問題
座標平面上の点について,次の条件を考える。
条件: すべての実数に対してが成立する。 (*)
以下の問いに答えよ。必要ならばを使ってよい。
(1) 条件(*)をみたす点全体の集合を座標平面上に図示せよ。
(2) 条件(*)をみたす点のうち,かつをみたすもの全体の集合をとする。を軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。
出典:九州大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
条件は、固定した に対して関数 の最小値以上ではなく、その最小値以下に があることを意味する。 では微分により最小点 を求め、 は の下限、 は で下に限りがないことを確認する。(2)では を加えると に限られ、回転体の体積は になる。
解答
(1)
条件(*)は、すべての実数 に対して が成り立つということである。したがって、固定した に対して の最小値を調べ、その最小値以下の が許される。
まず とする。 とおくと である。よって となるのは である。また なので、ここで最小となる。最小値は である。したがって では が条件である。
次に のとき、条件は である。 であり、 で だから、これは と同値である。
最後に のとき、 とすると である。したがってどのような実数 も、すべての に対して をみたすことはできない。
以上より、求める集合は と からなる。図示すれば、曲線 の下側に、原点から下向きの 軸上の半直線を加えた領域である。
(2)
集合 ではさらに をみたす。上端は であるから、 となるには すなわち が必要である。よって は で表される。
これを 軸のまわりに1回転させるので、体積は
である。
積分を計算する。部分積分を用いると
である。したがって
である。よって求める体積は である。