九州大学 2018年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 複素数平面
- 解法
- 絶対値の処理、場合分け、実部虚部比較
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
αを複素数とする。等式
α(∣z∣2+2)+i(2∣α∣2+1)z=0
を満たす複素数zをすべて求めよ。ただし,iは虚数単位である。
出典:九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
まず α=0 を分ける。α=0 のときは両辺の絶対値をとり、A=∣α∣、r=∣z∣ として r の二次方程式を作る。候補 r=2A,1/A を得たら、元の式に戻して偏角を含む z 自体を決める。一致する場合も最後に確認する。
解答
まず α=0 の場合を調べる。このとき与えられた式は iz=0 となるので z=0 である。
以下、α=0 とする。A=∣α∣、r=∣z∣ とおく。与えられた式の両辺の絶対値をとると A(r2+2)=(2A2+1)r である。よって Ar2−(2A2+1)r+2A=0 を得る。これは (r−2A)(r−A1)=0 と因数分解できるので、r=2A または r=A1 である。
元の式から z を決める。式 α(r2+2)+i(2A2+1)z=0 より z=2A2+1iα(r2+2) である。したがって z=−2A2+1iα(r2+2) となる。 r=2A のときは 2A2+1r2+2=2A2+14A2+2=2 なので z=−2iα である。実際、この絶対値は 2A である。 r=1/A のときは 2A2+1r2+2=2A2+11/A2+2=A21 なので z=−∣α∣2iα である。実際、この絶対値は 1/A である。
以上より、α=0 のときは z=0 であり、α=0 のときは
z=−2iα,z=−∣α∣2iα
である。ただし ∣α∣2=1/2 のときはこの2つは一致するので、解は1つとして扱う。