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九州大学 2015年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

数列の第項をで定める。このとき,正の実数に対して定義された関数を用いて,2つの数列を,それぞれで定める。ただし,は正の定数,は1より大きい実数とする。以下の問いに答えよ。

(1) の値に応じて級数の収束,発散を調べ,収束するときは和を求めよ。

(2) の値に応じて級数の収束,発散を調べ,収束するときは和を求めよ。

(3) 極限のそれぞれについて,極限が有限な値である場合,その値を求めよ。

出典:九州大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

各項をまず等比数列として明示する。 なので、 であり、, は公比 の等比数列になる。収束条件は 、つまり である。和を求めたあと、 では における微分係数を用いて分母の極限を処理する。

解答

(1)

であるから、 であり、 である。したがって

である。

これは初項 、公比 の等比級数である。 なので、 となるのは のときである。よって のとき収束し、

である。すなわち である。

一方、 のときは である。 なら各項は で0に近づかず、 なら項が大きくなる。したがってこの場合、級数は発散する。

(2)

同様に

である。これも公比 の等比級数である。

したがって のとき収束し、 である。 のときは (1) と同じ理由で発散する。

(3)

では (1), (2) の級数が発散するので、有限な値としての は得られない。以下、 とする。

(1)で得た式を、 で扱いやすい形に直す。

であるから

である。

関数 における微分係数は である。したがって である。よって である。

また であり、 のとき である。したがって である。

以上より、有限な極限値があるのは のときで、その値は である。