九州大学 2013年度
後期・理系数学 後期 第5問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、積分、数列
- 解法
- 微分による最大最小、和の計算、体積計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
Oを原点とするxy平面上の曲線y=e−x∣sinx∣ (x≧0)をCとする。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) n=1,2,3,⋯に対し,(n−1)π≦x≦nπの範囲でyが最大となる曲線C上の点をPnとする。このとき,点Pnの座標を求めよ。
(2) 点Pnからx軸に下ろした垂線をPnHnとし,三角形OPnHnの面積をSnとするとき,無限級数n=1∑∞Snの和を求めよ。
(3) 曲線Cと線分OP1で囲まれた図形をx軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ。
出典:九州大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
各区間 [(n−1)π,nπ] では、絶対値を外すと e−xsin(x−(n−1)π) の最大問題になる。置換 u=x−(n−1)π により、定数倍を除いて e−usinu を最大化し、u=π/4 を得る。(2)は Sn=21xnyn を等比級数とその微分型の和で計算する。(3)は 0≦x≦π/4 で、曲線と線分 OP1 の上下差を x 軸まわりの回転体積として積分する。
解答
(1)
(n−1)π≦x≦nπ で u=x−(n−1)π とおくと、0≦u≦π であり、∣sinx∣=sinu である。したがって y=e−(n−1)πe−usinu である。定数倍を除いて g(u)=e−usinu を最大化すればよい。
微分すると g′(u)=e−u(cosu−sinu) である。0<u<π で最大となるのは cosu=sinu すなわち u=4π のときである。よって
Pn=((n−1)π+4π,21e−(n−1)π−π/4)
である。
(2)
点 Pn の座標を (Xn,Yn) とすると Sn=21XnYn である。したがって
Sn=221((n−1)π+4π)e−(n−1)π−π/4
である。r=e−π とおくと
n=1∑∞Sn=22πe−π/4m=0∑∞(m+41)rm
である。ここで
m=0∑∞rm=1−r1,m=0∑∞mrm=(1−r)2r
だから
n=1∑∞Sn=22πe−π/4{(1−e−π)2e−π+4(1−e−π)1}
である。
(3)
P1 は P1=(4π,2e−π/4) である。したがって線分 OP1 の方程式は y=π24e−π/4x である。0≦x≦π/4 では sinx≧0 なので曲線は y=e−xsinx である。
求める回転体の体積を V とすると、外側半径が e−xsinx、内側半径が線分の y 座標であるから
V=π∫0π/4{e−2xsin2x−(π24e−π/4x)2}dx
である。
ここで sin2x=21−cos2x を用いて積分し、線分側は ∫0π/4x2dx を計算すればよい。整理すると V=24πe−π/2(3eπ/2−π−9) である。