九州大学 2011年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、数列
- 解法
- 漸化式の変形、三角比の利用、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 16分
問題
数列a1,a2,⋯,an,⋯は
an+1=1−an22ann=1,2,3,⋯
をみたしているとする。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) a1=31とするとき,一般項anを求めよ。
(2) tan12πの値を求めよ。
(3) a1=tan20πとするとき,
an+k=ann=3,4,5,⋯
をみたす最小の自然数kを求めよ。
出典:九州大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
正接の倍角公式で an=tan(2n−1θ) と表す。(1)では θ=π/6 として、正接の周期 π から偶奇で値を整理する。(2)は倍角公式を逆向きに使う。(3)では n≧3 のため角度の分母から2の因子が十分に消えており、条件は 2k≡1(mod5) に帰着する。
解答
(1)
正接の倍角公式 tan2θ=1−tan2θ2tanθ より、an=tanθn とおくと an+1=tan2θn である。a1=1/3=tan(π/6) だから an=tan(2n−16π) である。 n=1 では a1=31 である。n≧2 では、2n−1 は3で割ると n−1 が奇数のとき2、偶数のとき1に合同である。したがって
an={3−3(n≧2 が偶数),(n≧3 が奇数)
である。まとめると
a1=31,an={3−3(n≧2 が偶数),(n≧3 が奇数)
である。
(2)
x=tan12π とおくと、0<x<1 である。倍角公式から 31=tan6π=1−x22x である。よって x2+23x−1=0 となり、x=−3±2 である。正の解を選んで tan12π=2−3 である。
(3)
an=tan(2n−120π) である。条件 an+k=an は
tan(2n+k−120π)=tan(2n−120π)
であることを意味する。正接の周期は π なので、これは (2n−1(2k−1))20π が π の整数倍であることと同値である。 n≧3 では 2n−1 は少なくとも 4 を因数にもつ。したがって、すべての n≧3 で成り立つためには 5∣(2k−1) であればよい。すなわち 2k≡1(mod5) である。
21≡2,22≡4,23≡3,24≡1(mod5)
であるから、最小の自然数 k は 4 である。