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九州大学 2010年度
後期・理系数学 後期 第5問

問題

を正の整数とする。以下の問いに答えよ。

(1) を正の定数とし,関数をみたすとする。このとき,

とおく。で表せ。

(2) (1)においてとする。このとき,以上の実数に対して

が成立するようなを求めよ。さらに,この不等式を用いて極限が存在することを示し,この極限をで表せ。

(3) とする。軸,軸およびで囲まれた部分の面積をとおく。を求めよ。

出典:九州大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問

方針

周期関数と指数関数の積なので,長さごとの区間積分は毎回倍される。(2)ではを含む区間番号を選び,から部分和で積分をはさむ。最後はの形に見てを適用し,だけを絶対値で区間分割して計算する。

解答

(1)

とおくと,からまで動く。は周期をもつので である。したがって

である。よって

である。

(2)

に対し, を満たす整数,すなわち をとる。このときよりであるから,積分区間の包含関係から

である。左辺と右辺はそれぞれなので である。

のときであり,(1)より である。したがってはさみうちにより である。

(3)

であり, とおけば,は周期をもつ非負関数である。したがって(2)をで用いれば,求める極限は である。

ここで を計算する。ではではである。また

である。よって

である。したがって

である。