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九州大学 2010年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

が,行列を用いて次のように与えられている。

以下の問いに答えよ。

(1) のときのとする。点の座標を求めよ。

(2) のときのとする。点の座標を求めよ。

(3) (ただしは正の実数)のときのとする。点の座標を求めよ。

(4) 点と点の間の距離をとする。を求めよ。

出典:九州大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

与えられた行列が,二つのベクトルをどのように変えるかを直接計算する。はそのまま残り,は毎回倍されるため,初期値をこの二つの和に分解すれば一般項が出る。最後は隣り合うの差を計算し,長さが等比数列になることを示して無限和を求める。

解答

(1)

与えられた行列をとおく。直接計算すると

である。したがって,初期値がのときは点は動かず, である。

(2)

同様に

である。つまり,この方向の成分は1回ごとに倍される。よって である。

(3)

初期値を(1)(2)の二つのベクトルで表すと

である。第一の成分は何回操作しても変わらず,第二の成分は回後に倍されるので

である。したがって

である。

(4)

とおくと,(3)より

である。また

だから である。したがって

である。よって求める和は

である。