問題
1から10までの番号が1つずつ書かれた10枚のカードがある。を2から9までの整数の1つとする。よくきった10枚のカードから1枚を抜き取り,そのカードの番号がより大きいなら,抜き取ったカードの番号を得点とする。抜き取ったカードの番号が以下なら,そのカードを戻さずに,残りの9枚の中から1枚を抜き取り,2回目に抜き取ったカードの番号を得点とする。このとき,次の問いに答えよ。
(1) 得点が1である確率と10である確率をそれぞれ求めよ。
(2) 2以上9以下の整数に対して,得点がである確率を求めよ。
(3) 得点の期待値を求めよ。
方針
得点が1回目で確定するのは,最初のカードが より大きい場合だけである。得点 が 以下なら1回目に 以外の 以下を引いてから2回目に を引く場合だけ, なら1回目に を引く場合と2回目に を引く場合の和である。期待値はこの分布を用いて和を取るか,1回目のカードで条件付き期待値に分けて確認する。
解答
(1)
得点が1になるには,1回目に1以外の 以下のカードを引き,そのカードを戻さずに2回目に1を引く必要がある。1回目の選び方は の 通りなので である。
得点が10になるのは,1回目に10を引く場合,または1回目に 以下のカードを引いて2回目に10を引く場合である。したがって である。
(2)
のとき, は1回目では得点にならない。得点が になるには,1回目に 以下で 以外のカードを引き,2回目に を引く必要がある。よって である。 のときは,1回目に を引く場合と,1回目に 以下を引いて2回目に を引く場合があるので
である。
(3)
(1)(2)をまとめると, では , では である。したがって期待値 は
である。
別解。期待値だけなら,1回目のカードを として条件付きに分けてもよい。 なら得点は , なら残り9枚の平均は であるから
となり,同じ結果を得る。