問題
関数
について,以下の問いに答えよ.
(1) のとき,不等式が成り立つことを証明せよ.
(2) とを証明せよ.
(3) を実数の定数とするとき,についての方程式の異なる実数解の個数を求めよ.
(4) の値を求めよ.
出典:九州大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
(1)は を置き,2回微分して で増加性を積み上げる。(2)は(1)から を得て発散を示し, と置いて を に変換する。(3)は の ,, の を別々に増減表として考え,境界値 で個数が変わることを整理する。(4)は で であることから絶対値を外し,部分積分で求める。
解答
(1)
とおく。すると であり, である。 では だから である。したがって は で増加し, より である。さらに も で増加し, だから である。よって が成り立つ。
(2)
(1)より, では である。したがって であり,右辺は で に発散する。よって である。
次に とおくと, は に対応する。このとき である。上で示した より なので である。
(3)
まず の部分を考える。 とすると であるから, で最小となり,その最小値は である。また で , で0, では正で増加して に向かう。
次に の部分を考える。 とおくと である。 では であり,これは で最大値 をとり,両端 , で0になる。 では であり,0から へ増加する。
さらに では である。以上を合わせると,方程式 の異なる実数解の個数は
である。
(4)
では なので である。したがって である。
部分積分を行うと
である。ここで(2)と同様に であり,さらに である。よって となる。したがって である。