九州大学 2006年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、和の計算、極限計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
数列{an}を
a1=1,an+1=5an+c2an(n=1,2,⋯)
と定める.ただし,cは0≦c<2を満たす定数とする.
(1) bn=an1とおくとき,
bn+1−pbn=q(n=1,2,⋯)
となる定数p,qをcの式で表せ.
(2) anをnとcの式で表せ.
(3) n→∞limanをcの式で表せ.
出典:九州大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
逆数 bn=1/an を取ると,分母にあった an が消えて一次漸化式になる。bn+1=(c/2)bn+5/2 を解き,その逆数として an を求める。0≦c<2 なので 0≦c/2<1 であり,極限では (c/2)n−1→0 を使う。c=0 も同じ式で扱えることを確認する。
解答
(1)
bn=1/an とおくと
bn+1=an+11=2an5an+c=2c⋅an1+25=2cbn+25
である。したがって p=2c,q=25 である。
(2)
b1=1 であり,bn+1=2cbn+25 である。0≦c<2 より c/2=1 なので,定数解 B を B=2cB+25 で求めると B=2−c5 である。したがって bn+1−B=2c(bn−B) より bn−B=(2c)n−1(b1−B) である。ここで b1−B=1−2−c5=−2−c3+c だから
bn=2−c5−2−c3+c(2c)n−1=2−c5−(3+c)(2c)n−1
である。よって an=5−(3+c)(2c)n−12−c である。
(3)
0≦c<2 より 0≦2c<1 であるから (2c)n−1→0 である。したがって(2)の式より n→∞liman=52−c である。