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九州大学 1997年度
文系数学 第4問(c)

問題

赤玉2球,白玉8球が入った袋がある.この袋から玉を同時に2球取りだし,赤玉は手元に置き,白玉は袋に返すという試行を繰り返す.回の試行の後,袋に赤玉が2球残っている確率を,1球残っている確率をとおく.

(1) を求めよ.

(2) を求めよ.

(3) を用いて表せ.ただし,とする.

出典:九州大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問(c)

方針

状態を「赤玉が2球残っている」「赤玉が1球残っている」に分ける。白玉は袋に戻り、赤玉だけが減るので、赤玉が2球残っている状態では袋の中は赤2・白8、赤玉が1球残っている状態では赤1・白8である。(1)は1回目の取り出しを直接数える。(2)は1回目後の状態で場合分けする。(3)は同じ考えで、からへ、からへ移る確率を整理する。

解答

(1) 1回目の後に赤玉が2球残っているのは、白玉を2球取り出した場合である。したがって である。

1回目の後に赤玉が1球残っているのは、赤玉1球と白玉1球を取り出した場合である。よって

である。

(2) 2回目の後に赤玉が1球残っている場合を、1回目後の状態で分ける。

1回目後に赤玉が2球残っている確率はである。この状態から赤玉が1球残るには、次に赤玉1球と白玉1球を取り出せばよい。その確率は

である。

1回目後に赤玉が1球残っている確率はである。この状態から赤玉が1球残ったままであるには、次に白玉を2球取り出せばよい。袋の中は赤1球、白8球、合計9球なので、その確率は である。したがって

である。

(3) とする。赤玉が2球残っている状態が続くには、直前も赤玉が2球残っていて、今回も白玉2球を取り出す必要がある。よって である。

赤玉が1球残っている状態になるには、次の2通りがある。直前に赤玉が2球残っていて今回赤玉1球と白玉1球を取り出す場合、または直前に赤玉が1球残っていて今回白玉2球を取り出す場合である。したがって である。