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九州大学 1991年度
理系数学 第5問

問題

とする.

(1) のグラフの概形を描け.

(2) が区間内で極値として極大値のみを1つだけもつとき,の範囲を定めよ.

出典:九州大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

まず であることを確認する。したがって, の極値の個数と種類は, のグラフと水平線 の交点の個数および符号変化で決まる。(1) では から増減を調べ,零点と極値を押さえて概形を描く。(2) では において,水平線 が最初の減少部分だけで交わる,または第2の山の頂点で接する場合だけが「極大値のみを1つ」に対応する。

解答

(1)

である。微分すると である。 なので, の符号は の符号で決まる。

したがって では, である。また である。

零点は から である。よって概形は, から減少して 軸を横切り, で最小値 をとり,その後増加して で再び 軸を横切り, で最大値 をとり,その後減少しながら に近づく形である。

(2)

を微分すると である。したがって と同値である。つまり, の極値は, のグラフと水平線 の交点で決まる。 で考える。 で減少するので,この区間で水平線と交わると, は正から負へ変わり, は極大値をとる。

一方, で増加する。ここで交わると, は負から正へ変わるので,極小値が生じてしまう。また で交わると,さらに極大値が生じる。

したがって,極大値のみを1つだけもつためには,水平線 が最初の減少部分では1回交わり, の増加部分では符号変化を伴う交点をもたないことが必要である。最初の減少部分で交わるためには が必要であるが,増加部分で通常の交点をもたないためには,その最大値 以上でなければならない。 のときは で接するだけで, の符号は変わらないので極値は増えない。

よって条件は である。したがって である。