問題
,の2人がそれぞれ10円硬貨を回ずつ投げ,は回目に,は回目に初めて表が出たとする.ただし,回中に表が一度も出なければ,またはとおく.との大きいほうの数をとする.
(1) 確率,, を求めよ.
(2) 確率 を求めよ.
(3) の期待値を求めよ.
出典:九州大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
は最初の 回の中に少なくとも1回表が出ることなので,余事象で求める。 は かつ と同値で,二人の試行は独立である。(2) は分布関数の差 を使い, だけは残りの確率として処理する。(3) は正の整数値をとる確率変数の公式 を使うと,等比数列の和に帰着する。
解答
(1)
とする。 は, が最初の 回のうち少なくとも1回表を出すことと同じである。その余事象は,最初の 回がすべて裏であることだから である。同様に である。
また は の大きい方なので, は と同値である。二人の結果は独立だから
である。
(2)
まず とする。このとき である。したがって
である。なお のときは, と見れば同じ式で扱える。
また は,少なくとも一方が 回中に一度も表を出さない場合である。したがって である。よって である。
(3)
は の値をとる正の整数値の確率変数であるから を用いる。 に対して であり, も と見れば同じ式に含められる。よって である。したがって となる。
等比数列の和を計算すると
であり,
である。したがって より である。