問題
関数は微分可能で,のときである.曲線上の任意の点 から軸,軸へ下ろした垂線の足をそれぞれ,とし,原点をとする.区間上でこの曲線と軸とではさまれた部分の面積は,長方形の面積のとする.ただし,は自然数である.このとき,次の(1),(2)に答えよ.
(1) はで微分方程式を満たすことを示せ.
(2) 曲線が点を通るとき,の範囲でを求めよ.
出典:九州大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
面積条件を数式に直すと, となる。両辺を で微分すれば,左辺は ,右辺は積の微分になるので,指定された微分方程式が出る。(2) は を使って とし,両辺を積分して を得る。最後に で定数を決める。
解答
(1)
区間 上で曲線 と 軸とに挟まれた部分の面積は である。一方,長方形 の横の長さは ,縦の長さは なので,その面積は である。条件より が成り立つ。
両辺を で微分する。左辺は であり,右辺は積の微分により である。したがって である。両辺に を掛けて整理すると となる。これで (1) が示された。
(2)
で であるから,(1) の式を で割ることができる。すると である。両辺を について積分すると となる。ここで , なので対数をそのまま扱える。
したがって,正の定数 を用いて と書ける。曲線が点 を通るので である。よって である。
別解。(1) の面積条件からすぐに と書いてもよい。この式は,右辺が の増加に伴って面積を表す関数であることを示している。両辺を微分すれば同じ微分方程式になり,あとは のべき乗になる関数を探す形で に到達する。