問題
はを満たす実数とする.数列を
で定め,とおく.このとき,次の(1),(2)に答えよ.
(1) をとで表せ.
(2) が成り立つが存在するようなの最大値を求めよ.
出典:九州大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(理系 第3問)
方針
なので,初めは絶対値の中が正のまま と進む。次の項 は負になり,その後は と が交互に現れる。まず ,その後の偶数番目・奇数番目で を分けて表す。(2) では各式を0とおいて を整数パラメータで表し, に入る最大値を比較する。
解答
(1)
まず であるから である。したがって である。
次に であり,これは を満たす。また であり,これも負である。さらに となるので, 以後は が交互に現れる。
よって, では である。
また であり,その後の2項の和は である。したがって として である。さらにその次の項 を足すと となる。
まとめると
である。
(2)
まず では であり,特に では正である。したがって は でだけ起こり得る。
偶数側 では より である。条件 は すなわち である。整数 の最大は なので,この場合の の最大値は である。
奇数側 では より である。条件 は すなわち である。整数 の最大は なので,この場合の の最大値は である。
最後に であるから,求める最大値は である。この値では ,すなわち で実際に となる。