京都大学 2025年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系学部
- 分野
- 微分、指数・対数
- 解法
- 接線・法線、置換、微分による最大最小
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
eは自然対数の底とする.x>e1において定義された次の関数f(x),g(x)を考える.
f(x)=x2logx
g(x)=x2logx−1+2logx1
実数tはt>e1を満たすとする.曲線y=f(x)上の点(t,f(t))における接線に垂直で,点(t,g(t))を通る直線をltとする.直線ltがx軸と交わる点のx座標をp(t)とする.tがe1<t≦eの範囲を動くとき,p(t)の取りうる値の範囲を求めよ.
出典:京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
接線に垂直な直線の傾きを,f′(t)=t(1+2logt) から求める。u=1+2logt とおくと,条件 e1<t≦e は 0<u≦3 となり,g(t) の分母も u で整理できる。x 軸との交点は直線の式に y=0 を代入して p(t)=t+tug(t) と表し,t=e(u−1)/2 を代入して1変数関数にする。最後は端点 u=3 と内部の停留点 u=32,および u=0 が含まれないことを確認して範囲を決める。
解答
u=1+2logt とおく。e1<t≦e より 0<u≦3,t=e2u−1 である。
まず f′(x)=2xlogx+x=x(1+2logx) だから,曲線 y=f(x) の x=t における接線の傾きは f′(t)=t(1+2logt)=tu である。したがって,これに垂直な直線 lt の傾きは −tu1 である。
lt は点 (t,g(t)) を通るので,その方程式は y−g(t)=−tu1(x−t) である。x 軸との交点では y=0 であるから,その x 座標 p(t) は −g(t)=−tu1(p(t)−t) すなわち p(t)=t+tug(t) を満たす。
ここで
logt=2u−1,g(t)=t2logt−u1=21t2(u−1)−u1
である。したがって
p(t)=t+tu(21t2(u−1)−u1)=t+21t3u(u−1)−t=21t3u(u−1)=21e23(u−1)u(u−1).
よって ϕ(u)=21e23(u−1)u(u−1)(0<u≦3) の値域を調べればよい。
微分すると
ϕ′(u)=21e23(u−1){23u(u−1)+2u−1}=41e23(u−1)(3u2+u−2)=41e23(u−1)(3u−2)(u+1).
0<u≦3 では e23(u−1)>0 かつ u+1>0 であるから,ϕ(u) は 0<u<32 で減少し,32<u≦3 で増加する。したがって最小値は u=32 でとり,
ϕ(32)=21e−21⋅32⋅(−31)=−9e1
である。また最大値は右端 u=3 でとり,ϕ(3)=21e3⋅3⋅2=3e3 である。なお u=0 は範囲に含まれないが,そこで最大・最小を与えるわけではない。
以上より,p(t) の取りうる値の範囲は −9e1≦p(t)≦3e3 である。