問題
実数についての次の条件(*)を考える.
(*) ある実数係数の2次式と,ある実数に対して,についての恒等式
が成り立つ.
この条件(*)を満たす点全体の集合を座標平面上に図示せよ.
出典:京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
とおき, の4次,3次,2次,1次係数を比較する。4次係数から ,3次係数から が決まる。左辺には1次項がないので が必要になり, と の2場合に分ける。定数項は で吸収できるため,係数条件は2次項までを見ればよい。
解答
実数係数の2次式を とおく。ただし,右辺に4次項があるので である。 は である。まず4次係数を比較する。右辺の4次係数は であり,左辺の4次係数は なので である。実数 についてこれを解くと である。
次に3次係数を比較する。右辺の3次係数は である。 を用いると だから すなわち である。
次に1次係数を見る。左辺には1次項がない。右辺の1次係数は, から出る と, から出る の和である。 より であるから が必要である。
場合1:
このとき より である。2次係数を比較すると,右辺の2次係数は となるので である。 は任意の実数を取りうるから, も任意の実数を取りうる。したがってこの場合は 上のすべての点が得られる。
場合2:
このとき なので である。2次係数を比較する。右辺の2次係数は である。 を代入すると である。 だから後ろ2項は打ち消し合い, となる。
逆に, の場合は上の係数を満たす が取れ, の場合も ,, とすれば,4次,3次,2次,1次係数が一致する。残る定数項の差は問題の で調整できる。
したがって条件を満たす点全体は である。座標平面上では, 軸全体と,上に開く放物線 の和集合として図示すればよい。