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京都大学 2024年度
文系数学 第3問

問題

は正の定数とする.次の関数の最大値を求めよ.

出典:京都大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

絶対値の中をとおくと,ではではとなる。後者は頂点の下に凸でない2次関数なので,では頂点値,では右端の値が候補になる。前者からは端点の値1が候補になる。これらを比較しての範囲で最大値を分ける。別解として,と直接見ても同じ比較になる。

解答

とおく。このとき である。

のときは である。一方,のときは である。後者を とおく。

まず,の部分からは最大候補としてが出る。実際,では であり,少なくともではなのでである。またが大きい場合でも,後で出るが1より大きいので,最大値の比較には支障がない。

次にの最大を考える。は頂点をもつ下に凸でない2次関数である。のとき,頂点は区間に含まれ,またなので,この点で をとる。したがってでは,最大値は の大きい方である。比較すると である。

のとき,は区間で右端に向かって増加するので,最大候補はでの値 である。この値はで1以上なので,これが最大値である。

以上より,求める最大値は

である。境界では隣り合う式の値が一致する。

別解。上の議論は, と見ると短く整理できる。なぜなら,2つの式の差は

だからである。よっての最大値は,の最大値1と,の区間での最大値を比較すればよい。の最大値はとなり,上と同じ結論を得る。