問題
実数の定数,に対して,関数を
で定める.すべての実数で不等式
が成り立つような点の範囲を図示せよ.
出典:京都大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
まず不等式を の条件として読み替え、 の符号から許される の範囲を調べる。 は全実数で連続で、 で0に近づくため、値域が 側へ入ることはできず、結局 が全実数で成り立つ条件に帰着する。分母 は常に正なので、2つの2次式が常に非負である条件を判別式で表し、 の範囲を図示する。
解答
とおく。与えられた不等式は すなわち である。左辺は と因数分解できるので、符号を調べると である。
ここで であるから、 はすべての実数 で定義される連続関数である。また である。もしある で となるなら、無限遠で0に近づくことと連続性により、途中で となる点が存在してしまう。しかしこの範囲の は不等式を満たさない。したがって、すべての実数 で不等式が成り立つための条件は がすべての実数 で成り立つことである。
分母は常に正なので、 は すなわち がすべての実数 で成り立つことと同値である。これは上に開く2次式だから、判別式が0以下であればよい。よって すなわち である。
同様に、 は すなわち がすべての実数 で成り立つことと同値である。したがって より である。
以上より求める範囲は である。この2つの放物線が囲む部分を図示すればよい。上下の境界が交わる条件は であり、これより となる。したがって図では の範囲で、下に凸の放物線 以上、上に凸の放物線 以下の閉じた領域を塗ればよい。境界線もすべて含む。