京都大学 2010年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、方程式・不等式
- 解法
- 数学的帰納法、不等式評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 2 / 10 目安 8分
問題
数列{an}は,すべての正の整数nに対して0≦3an≦k=1∑nakを満たしているとする.このとき,すべてのnに対してan=0であることを示せ.
出典:京都大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
まず条件から各 an が非負であることを押さえる。部分和 Sn=∑k=1nak を導入すると,3an≦Sn=Sn−1+an から 2an≦Sn−1 が得られる。n=1 で S0=0 と見れば a1=0 が出て,以後 Sn−1=0 なら an=0 と帰納的に進む。
解答
部分和を Sn=∑k=1nak とおく。また S0=0 とする。
条件 0≦3an≦Sn より,まず an≧0 である。さらに Sn=Sn−1+an だから 3an≦Sn−1+an である。これを整理すると 2an≦Sn−1 を得る。 n=1 のとき,S0=0 なので 2a1≦S0=0 である。一方で a1≧0 だから a1=0 である。したがって S1=0 である。
次に,ある n≧2 について a1=a2=⋯=an−1=0 が成り立つと仮定する。このとき Sn−1=0 である。先ほど得た不等式 2an≦Sn−1 に代入すると 2an≦0 である。一方,条件から an≧0 なので an=0 である。
よって数学的帰納法により,すべての正の整数 n に対して an=0 である。