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京都大学 2004年度
後期・理系数学 第6問

問題

を自然数とする.平面内の,原点を中心とする半径の円の,内部と周をあわせたものをであらわす.次の条件(*)を満たす1辺の長さが1の正方形の数をとする.

(*) 正方形の4頂点はすべてに含まれ,4頂点のおよび座標はすべて整数である.

このとき,を証明せよ.

出典:京都大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 第6問

方針

整数座標を頂点にもつ1辺1の正方形は、隣り合う頂点の差が整数成分で長さ1のベクトルになるため、格子に平行な単位正方形に限られる。条件を満たす単位正方形の合併面積は である。各正方形は円板 に含まれるので上から で押さえられる。下からは、半径 の円板内の任意の点を含む格子単位正方形を考えると、その正方形の頂点はその点から高々 しか離れないため に入る。この2つの円板面積で挟む。

解答

まず、条件(*)を満たす正方形の向きを確認する。4頂点の座標がすべて整数で、1辺の長さが1であるとき、隣り合う2頂点の差は整数成分をもつ長さ1のベクトルである。そのようなベクトルは に限られる。したがって、数える正方形は格子に平行な1辺1の単位正方形である。

条件(*)を満たす正方形をすべて集め、その合併を とする。異なる格子単位正方形は内部が重ならず、各正方形の面積は1であるから、 である。

まず上から評価する。条件(*)を満たす正方形は、4頂点がすべて に含まれる。円板 では、任意の2点を結ぶ線分も に含まれるので、4頂点が に入っていれば正方形全体も に含まれる。したがって であり、 である。

次に下から評価する。原点からの距離が 以下の点 を任意に取る。この点 を含む格子単位正方形を1つ選ぶ。単位正方形の中の任意の点から任意の頂点までの距離は、高々対角線の長さ である。したがって、その正方形の任意の頂点 について である。よってその正方形の4頂点はすべて に含まれ、その正方形は条件(*)を満たす。

したがって、半径 の円板は に含まれる。よって である。

以上より である。 で割ると となる。両端は でともに に近づくので、はさみうちにより である。