問題
平面ベクトルに対して実数を対応させる写像が次の性質(*)を持っている.
(*) 任意の平面ベクトル,に対して,が成り立つ.
このとき,任意の平面ベクトルに対して,が成り立つことを証明せよ.
出典:京都大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 第3問
方針
与えられているのは加法性だけである。 を の3つの和として表し、性質(*)を2回使って を の3倍にする。実数値の写像なので、最後に両辺を3で割ればよい。連続性や一般の実数倍に対する線形性は仮定せず、必要な3等分だけを示す。
解答
任意の平面ベクトル を取る。このとき である。
性質(*)をまず2つの和に対して使うと、
である。さらに性質(*)をもう一度使って
である。したがって である。
両辺を3で割ると である。これは任意の について成り立つ。