京都大学 2004年度
後期・理系数学 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 範囲評価、定積分評価、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜24分
問題
x≧0に対して,関数f(x)を次のように定義する.
f(x)={x0(0≦x≦1のとき)(x>1のとき)
このとき,n→+∞limn∫01f(4nx(1−x))dxを求めよ.
出典:京都大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 第1問
方針
f(4nx(1−x)) が0でないのは、0≦4nx(1−x)≦1 の範囲だけである。4nx(1−x) は [0,1] の中央で大きく、端で0になるので、非零部分は x=0 と x=1 の近くの小区間に限られる。4nαn(1−αn)=1, 0<αn<1/2 と置き、対称性で積分を2倍する。最後は nαn=1/(4(1−αn)) と αn→0 から極限を計算する。
解答
f(u) は 0≦u≦1 では u、u>1 では0である。ここで u=4nx(1−x) とおくと、0≦x≦1 では u≧0 である。したがって f(4nx(1−x)) が0でないのは 4nx(1−x)≦1 を満たすところである。 0<αn<1/2 を 4nαn(1−αn)=1 を満たす数とする。このとき、4nx(1−x) は x=1/2 に関して対称であるから、非零となる区間は 0≦x≦αn,1−αn≦x≦1 である。したがって対称性より ∫01f(4nx(1−x))dx=2∫0αn4nx(1−x)dx である。
右辺を計算すると
2∫0αn4nx(1−x)dx=8n∫0αn(x−x2)dx=8n(2αn2−3αn3)=4nαn2−38nαn3.
よって
n∫01f(4nx(1−x))dx=4n2αn2−38n2αn3=(nαn)2(4−38αn)
である。
また 4nαn(1−αn)=1 より nαn=4(1−αn)1 である。0<αn<1/2 であり、式 4nαn(1−αn)=1 から αn→0 が分かる。したがって nαn→41 である。
以上より
n→+∞limn∫01f(4nx(1−x))dx=(41)2⋅4=41
である。