問題
とし,は正の数とする.複素数平面上の点をつぎの条件(i),(ii)を満たすように定める.
(i) ,
(ii) のとき,点を原点のまわりに回転すると点に一致する.
このとき点 が点と一致するようなが存在するための必要十分条件は,が有理数であることを示せ.
出典:京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
連続する点の差 を見ると、各ステップで同じ角 だけ回転しているので、差は公比 の等比数列になる。したがって は等比数列の和で表され、 は と同値である。これは が の整数倍であること、すなわち度数法での が有理数であることと必要十分に対応する。
解答
とおく。 なので である。 とおくと、条件(i)より である。また条件(ii)より、 は を原点のまわりに 回転したものだから である。したがって となる。
よって である。 だから である。 であり、 なので、 となることは すなわち と同値である。 は偏角 をもつので、 となることは を満たす整数 が存在することと同値である。
まず、ある で となるとする。このとき上の議論より となる整数 が存在する。したがって であり、 は有理数である。
逆に が有理数であるとする。 だから、正の整数 を用いて と書ける。このとき とすれば である。よって となり、上の式から である。
以上より、 が と一致するような が存在するための必要十分条件は である。