京都大学 2002年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 極限計算、定積分評価、部分積分
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
(1) x≧0で定義された関数f(x)=log(x+1+x2)について,導関数f′(x)を求めよ.
(2) 極方程式r=θ (θ≧0)で定義される曲線の,0≦θ≦πの部分の長さを求めよ.
出典:京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
(1) は合成関数として微分し、分子分母を整理して f′(x)=1/1+x2 を得る。(2) は極方程式をそのまま公式に入れるだけでなく、X=θcosθ, Y=θsinθ と媒介変数表示して弧長を導くと確実である。長さは ∫0π1+θ2dθ になり、その原始関数は部分積分と(1)の結果から求める。
解答
(1)
f(x)=log(x+1+x2) である。x≧0 では x+1+x2>0 なので通常通り微分できる。合成関数の微分より f′(x)=x+1+x21+1+x2x である。分子をまとめると 1+1+x2x=1+x21+x2+x だから、
f′(x)=1+x2(x+1+x2)1+x2+x=1+x21
である。よって f′(x)=1+x21 である。
(2)
極方程式 r=θ の曲線は、直交座標で X=θcosθ,Y=θsinθ と表せる。ただしここでの θ はラジアンであり、0≦θ≦π である。
それぞれ微分すると
dθdX=cosθ−θsinθ,dθdY=sinθ+θcosθ
である。したがって弧長は
L=∫0π(cosθ−θsinθ)2+(sinθ+θcosθ)2dθ
である。平方の中を整理すると交差項が消えて
(cosθ−θsinθ)2+(sinθ+θcosθ)2=1+θ2
となる。よって L=∫0π1+θ2dθ である。
ここで I=∫1+x2dx とおく。部分積分により I=x1+x2−∫1+x2x2dx である。また
1+x2x2=1+x21+x2−1+x21=1+x2−1+x21
だから、I=x1+x2−I+∫1+x21dx となる。(1) より ∫1+x21dx=log(x+1+x2) である。したがって I=21{x1+x2+log(x+1+x2)} を得る。
よって求める長さは
L=[21{θ1+θ2+log(θ+1+θ2)}]0π
である。θ=0 では log1=0 なので、
L=21{π1+π2+log(π+1+π2)}
である。