京都大学 2002年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、極限計算、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
数列{an}の初項a1から第n項anまでの和をSnと表す.この数列がa1=1,n→∞limSn=1,n(n−2)an+1=Sn (n≧1)を満たすとき,一般項anを求めよ.
出典:京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
まず n=1 を代入して a2 を決め、n=2 の式が S2=0 を要求していることを確認する。n≧3 では Sn=n(n−2)an+1 と Sn−1=(n−1)(n−3)an の差を取り、an+1=nn−2an を得る。a3 はこの漸化式だけでは決まらないので、n≧3 の和を telescoping で求め、limn→∞Sn=1 から決定する。
解答
n=1 を条件式に代入すると 1(1−2)a2=S1 である。S1=a1=1 だから −a2=1 となり、a2=−1 である。したがって S2=a1+a2=1−1=0 であり、n=2 の式 2(2−2)a3=S2 も成り立つ。
以下、n≧3 とする。条件より Sn=n(n−2)an+1,Sn−1=(n−1)(n−3)an である。両式の差を取ると、Sn−Sn−1=an だから an=n(n−2)an+1−(n−1)(n−3)an である。よって {1+(n−1)(n−3)}an=n(n−2)an+1 となる。左辺の係数は 1+(n−1)(n−3)=1+n2−4n+3=(n−2)2 なので、(n−2)2an=n(n−2)an+1 である。n≧3 だから n−2=0 であり、an+1=nn−2an を得る。
この漸化式を a3 から用いると、n≧3 で an=a3⋅31⋅42⋅53⋯n−1n−3 である。積を整理して an=a3(n−1)(n−2)2 となる。
したがって ∑n=3Nan=a3∑n=3N(n−1)(n−2)2 である。ここで (n−1)(n−2)2=2(n−21−n−11) だから ∑n=3N(n−1)(n−2)2=2(1−N−11) である。よって SN=a1+a2+∑n=3Nan=0+2a3(1−N−11) となる。N→∞ とすると limN→∞SN=2a3 である。これが1に等しいので a3=21 である。
以上より
a1=1,a2=−1,an=(n−1)(n−2)1(n≧3)
である。