京都大学 2001年度
後期・理系数学 後期 第6問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、積分
- 解法
- 軌跡、パラメータ処理、微分による最大最小、面積計算、三角比の利用
- 難易度
- 8 / 10 計算量 8 / 10 目安 35分
問題
単位円 C1 と、−1<a<−1/2 を満たす点 R(a,0) を考える。C1 上の点 P における接線と、R を通りこの接線に直交する直線との交点を Q とする。P が一周するとき Q が描く曲線を C2 とする。C2 上の点の x 座標の最小値が −1 より小さいことを示し、C2 で囲まれる面積を求めよ。
出典:京都大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
P=(cost,sint) とおく。接線は xcost+ysint=1、これに垂直な直線は半径方向なので Q=R+λP と置いて λ を決める。得られる媒介表示から x を平方完成し、面積は 21∫(xy′−yx′)dt で求める。
解答
P=(cost,sint) とおく。P における単位円の接線は
xcost+ysint=1
である。この接線に垂直な方向は (cost,sint) だから
Q=(a,0)+λ(cost,sint)
と書ける。接線の式へ代入すると acost+λ=1 より λ=1−acost である。従って
x(t)y(t)=a+cost−acos2t=2a+cost−2acos2t,=sint−asintcost=sint−2asin2t.
まず c=cost とおくと
x=−ac2+c+a=−a(c−2a1)2+a+4a1.
−1<a<−1/2 では 1/(2a)∈(−1,−1/2) であり、−a>0 だから
minx=a+4a1.
さらに
a+4a1+1=4a(2a+1)2<0
なので minx<−1 である。
面積を求める前に曲線が単純閉曲線であることを確認する。u=eit とすれば
x+iy=2a+u−2au2.
異なる u,v が同じ点を与えるなら
(u−v){1−2a(u+v)}=0
だが、∣a(u+v)/2∣≦∣a∣<1 なので第2因子は0にならない。従って一周で重なりはない。
囲まれる面積 S は
S=21∫02π{xy′−yx′}dt.
上の媒介表示を代入する。異なる周波数の三角関数の積の積分は0であり、cost,sint の組と −(a/2)cos2t,−(a/2)sin2t の組だけが残るから
S=π{1+2(2a)2}=π(1+2a2).