問題
複素数平面上の単位円に内接し、1を頂点にもつ正五角形を考える。その辺を延長した直線どうしの交点のうち、元の頂点以外で実部・虚部がともに正のものを とする。
(1) とするとき、 を で表せ。
(2) 3点 を通る円が原点を通ることを示せ。
出典:京都大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第4問
方針
単位円上の2点 を結ぶ直線を と表す。第1象限の交点は辺 と辺 の延長の交点である。(2)は4点の複比が実数になることを示す。
解答
(1)
単位円上の異なる2点 を通る直線は
と表せる。実際、 を用いれば はこの式を満たし、これは に関する実一次方程式である。
正五角形の頂点を と反時計回りに並べる。第1象限にある求める交点は、辺 と辺 の延長の交点である。従って
および を用いて連立すると
なお の偏角は で、係数 だから、この は確かに第1象限にある。
(2)
4点 が同一円周上にあるための必要十分条件は、これらが同一直線上にない本問では
が実数となることである。(1)の式を代入すると
右辺は で実数である。従って は同一円周上にあり、3点 を通る円は原点を通る。