問題
,は整数で,,とする.サイコロを回投げて出た目の和を5で割ったときの余りがに等しくなる確率をとする.
(1) をを用いて表せ.
(2) の最大値を,最小値をとするとき次の(イ),(ロ)が成立することを示せ.
(イ) .
(ロ) 任意の, に対し.
(3) を求めよ.
出典:京都大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
出目を5で割った余りで分類する。サイコロの目 は余り なので、余り1だけが2通りある。このため は全確率の和1に を余分に足した形で と書ける。最大値と最小値については、平均が であることと、差が次の回で6分の1以下に縮むことを示す。最後は と全確率の和1から各 の極限を決める。
解答
(1)
以下、添字は5で割った余りとして読むことにする。サイコロの目 を5で割った余りは である。したがって、和の余りが になるには、直前の余りがそれぞれ であればよい。よって である。
また であるから、上式は とも書ける。具体的には
である。
(2)
(イ)5つの確率の和は1であるから、その平均は である。最大値を 、最小値を とすれば、平均は最小値以上、最大値以下である。したがって である。
(ロ)
(1)の簡略形より、任意の に対して
である。、 だから である。よって が成り立つ。
(3)
の最大値をとる添字を 、最小値をとる添字を とする。(2)(ロ)をこの に適用すると である。したがって となり、 である。
常に であり、また(2)(イ)より である。 だから、はさみうちにより である。よって である。
別解。(3)は偏差を直接追ってもよい。(1)より
である。したがって、1回進むごとに からのずれは、添字が1つずれて大きさが6分の1になる。これを繰り返すと、各 について
である。右辺は0に近づくので、やはり が従う。