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京都大学 2000年度
理系数学 第2問

問題

実数の範囲を動くものとする.

(1) のグラフが共有点をもつようなの範囲を求めよ.

(2) 2次方程式の複素数の範囲で考えた2つの解を(ただし)とする.このとき,の最小値を求めよ.

出典:京都大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

(1)は と置き、 の2次方程式が解をもつ条件へ直す。判別式だけでなく、得られる実数解が非負であることも確認する。(2)は方程式を に整理し、判別式の符号で実数解の場合と共役な虚数解の場合に分ける。実数解の場合は大きい方の絶対値が少なくとも解の平均以上、虚数解の場合は絶対値が積の平方根に等しいことを使い、共通の境界 で最小になることを示す。

解答

(1)

とおく。すると共有点をもつ条件は を満たす が存在することである。両辺に をかけて整理すると である。

この2次方程式の判別式は である。 の範囲で となるのは である。

この範囲では、方程式の解が に存在することも確認しておく。解の和は である。 なら解の積 なので正の解を1つもつ。 なら解の積は非負で、解の和は正であるから、実数解はともに非負である。したがって求める範囲は である。

(2)

与えられた方程式を展開する。 より である。 だから となる。この方程式の判別式は である。 とおく。 では であり、2解は実数である。このとき2解の和は で、積は であるから、2解はともに非負である。 なので は大きい方の解であり、少なくとも2解の平均以上である。よって である。 だから であり、したがって

である。

一方、 では であり、2解は共役な虚数である。したがって2解の絶対値は等しく、積の絶対値から である。ここで なので、この範囲では である。

最後に のときは判別式が0で、2解は重解である。このとき となる。よって の最小値は である。