問題
平面上の点で座標,座標がともに整数である点を格子点という.
(1) 格子点を頂点とする三角形の面積は以上であることを示せ.
(2) 格子点を頂点とする凸四角形の面積が1であるとき,この四角形は平行四辺形であることを示せ.
出典:京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第3問
方針
(1) 座標による三角形の面積公式を用い、面積の2倍が0でない整数になることを示す。(2) 面積 の格子三角形が作る二つの整数ベクトルを格子の基底として、第四頂点の係数を決定する。
解答
(1)
三角形の頂点を
とする。その面積を とすると
右辺は整数であり、三角形は退化していないので0ではない。従って 、すなわち
である。
(2)
凸四角形の頂点を反時計回りに とする。対角線 は四角形を二つの格子三角形 に分ける。(1)より各面積は 以上であり、和が1だから、どちらも面積 である。
とおき、向きを選んで とする。この行列式が1であるため、任意の格子ベクトルは の整数係数で一意に表せる。従って
と書ける。
三角形 の面積が で、 は辺 に関して と反対側にあるから
左辺は なので である。また対角線 で分けても二つの三角形の面積はともに だから、三角形 について
左辺は なので である。よって
従って かつ であり、この四角形は平行四辺形である。