京都大学 2000年度
後期・文系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 複素数平面、論証・証明
- 解法
- 複素数の極形式、場合分け、存在証明
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 —
問題
複素数αは∣α∣=1を満たしている.このとき,∣αm+α−m∣>1となる自然数mが存在することを示せ.
出典:京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第1問
方針
α=cosθ+isinθ とおき、∣αm+α−m∣=2∣cosmθ∣ に帰着する。m=1,2,3 のいずれかで必ず 1 を超えることを示す。
解答
α=cosθ+isinθ とおく。このとき
αm+α−m=2cosmθ
であるから、示すべきことは
∣cosmθ∣>21
となる自然数 m の存在である。
まず ∣cosθ∣>1/2 なら m=1 でよい。以下
∣cosθ∣≦21
とする。余弦の絶対値は周期 π をもつので、θ を π の整数倍だけ変えて
3π≦θ≦32π
としてよい。この範囲では
−1≦cos2θ≦−21
である。従って、θ=π/3,2π/3 なら
∣cos2θ∣>21
なので m=2 でよい。
残る θ=π/3,2π/3 の場合は
∣cos3θ∣=1>21
であるから m=3 でよい。
以上により、常に m=1,2,3 のいずれかが条件を満たし、
∣αm+α−m∣>1
となる自然数 m が存在する。