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京都大学 1999年度
理系数学 第4問

問題

複素平面上で,の頂点を表す複素数をとする.が次の3条件を満たすとする.

1. は辺の長さの正三角形である

2.

3. は絶対値1で,虚数部分は正

このとき,次の問に答えよ.

(1) とおいて,を使って表せ.

(2) の偏角を求めよ.ただしとする.

出典:京都大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

正三角形の重心は3頂点の平均であり、条件 から中心は複素数 である。 とおくと、辺の長さが であることから となり、他の頂点は を中心に , 回転した点で表せる。積は と簡単になり、絶対値1かつ虚部正という条件から の偏角を に決める。最後に3通りの を調べ、指定された偏角順序に合うものを選ぶ。

解答

(1)

とおく。これは偏角 の複素数であり、, を満たす。

条件 より、三角形の重心は である。正三角形では重心と中心が一致するので、3頂点は複素数 を中心とする円周上にある。 とおく。正三角形の中心から各頂点までの距離を とすると、辺の長さは である。これが に等しいので である。したがって、残りの2頂点は を中心のまわりに , 回転した点であり、順序を除いて である。後の偏角順序に合わせて、必要なら を入れ替える。

(2)

(1)の表し方で積を計算する。, より である。 なので、 も単位円上にある。 とおくと である。これの絶対値が1であるから である。単位円上の点 について

だから すなわち である。さらに の虚数部分は正なので である。よって であり、 である。

したがって の偏角は のいずれかである。それぞれについて、 の偏角を調べる。 の偏角が のとき、3頂点は である。ここで を用いると、偏角はそれぞれ である。これは指定された順序 に合う。

一方、 の偏角が または のときは、 の偏角がそれぞれ , となり、3つの偏角を の順に非減少に並べることができない。したがって条件に合うのは の偏角が の場合だけである。

よって

である。