問題
本のくじの中に1本だけ当たりくじがある.このくじを無作為に1本ひき,ひいたくじをもとに戻すという試行を回くり返す.回のうち当たった回数をとする.確率変数 を次により定める.
(1) 確率変数を で表わせ.
(2) の期待値を求めよ.
(3) となる最小のは何か.
出典:京都大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
当たり回数は各回の指示変数の和である。二乗を展開すると であり、異なる回の積の期待値は独立性から になる。(3)は得られた式が に関して増加することを用い、 と を比較する。
解答
(1)
各回の当たりを足せばよいので
(2)
であり、 である。また のとき各回は独立だから である。したがって
(3)
(2)の式は自然数 に関して増加する。 のとき
一方、 のとき
よって条件を満たす最小の は
である。