京都大学 1990年度
後期・理系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、微分
- 解法
- 増減表、不等式評価、必要十分条件
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
f(x)=x2a−cosxが0<x≦2πの範囲で増加関数となるような定数aのうち最大のものを求めよ.
出典:京都大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
f′(x)≧0 を a の上限条件に直す。すべての x で成り立つ最大の a は、g(x)=cosx+2xsinx の最小値である。g′(x) の符号は tanx>x を微分で示せば決まる。
解答
f′(x)=x3xsinx−2(a−cosx)=x32(cosx+2xsinx−a).
したがって f が増加関数となる条件は
a≦g(x):=cosx+2xsinx(0<x≦2π)
がすべての x で成り立つことである。
ここで
g′(x)=2xcosx−sinx.
h(x)=sinx−xcosx とおけば h′(x)=xsinx>0、h(0)=0 であるから、x>0 では h(x)>0 である。よって g′(x)<0 であり、g は区間全体で減少する。
したがって
0<x≦π/2infg(x)=g(2π)=4π.
a=4π のとき f′(x)>0(0<x<π/2)で、端点では f′(π/2)=0 となるので条件を満たす。以上より最大値は
a=4π
である。