問題
はの3次式で,をその導関数で割ったときの余りは定数である.
このとき方程式をみたす実数はただ一つであることを示せ.
出典:京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
3次式を平行移動して、2次の項がない形 に直す。ここで とすれば、導関数は であり、割り算の余りを直接計算できる。余りが定数であるためには の係数が消える必要があり、 が従う。すると となり、3乗関数の平行移動なので実数解はただ1つである。
解答
は3次式であるから、適当な実数 、、 と を用いて と書ける。これは、3次式を平行移動して2次の項を消した形である。 とおくと であり、 である。 を で割ることは、 を で割ることと同じである。
実際に割ると、まず商の一部は であり、 である。したがって余りは である。
問題の条件より、この余りは定数である。したがって の係数は でなければならないから すなわち である。よって の形である。
方程式 は すなわち である。実数 に対して を満たす実数 はただ1つであるから、 もただ1つに決まる。したがって を満たす実数 はただ1つである。
別解。 とおいて直接割り算をしてもよい。このとき であり、余りの の係数は となる。余りが定数であることから となり、 である。これを積分しても の形が得られる。