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京都大学 1989年度
理系数学 第1問

問題

であるような二等辺三角形がある.
の中点をとし,辺上にとなる点をとり,二等辺三角形を作る.以下同様にして,についても二等辺三角形を作っていく.
の長さをとおく.

(1) を計算せよ.

(2) を計算せよ.

出典:京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

各段階の二等辺三角形で、頂角は前段階の半分になる。辺 の中点は頂角の二等分線上にあり、 となるので、 が得られる。ただし積をそのまま扱うより、倍角公式から を導く方が、(1)も極限も自然に処理できる。

解答

三角形 の頂角を とする。 であるから、辺 の中点は、頂点 から見た角の二等分線上にある。したがって作り方より であり、 だから である。

また、 は辺 の中点である。二等辺三角形の頂点から底辺の中点までの長さは である。さらに となるように を取るので である。

(1)

より

である。一方、倍角公式を2回用いると

である。したがって

である。

(2)

上の漸化式と倍角公式から、次の形を作る。 に対して が成り立つことを示す。 では なので正しい。これが で成り立つとすると、

である。よって帰納的に成り立つ。

したがって である。ここで とおくと、 のとき であり、 である。 より である。