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京都大学 1988年度
後期・文系数学 第5問

問題

座標空間においてとする.原点を出発点とし,サイコロを振り,出た目の数によって点を移動させる.出た目が1か4のときは,2か5のときは,3か6のときはだけ点を移動させるものとする.

(1) サイコロを3回振ったとき,点がにある確率を求めよ.

(2) サイコロを回振ったとき,点が3つの座標平面のいずれかの上にある確率を求めよ.

出典:京都大学 1988年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 第5問

方針

各回の移動方向は3種類がそれぞれ確率 で独立に選ばれる。(1)は3回中の方向別回数を数える。(2)は少なくとも1方向が一度も選ばれない事象として、3つの事象に包除原理を適用する。2方向がともに選ばれない確率まで差し引く。

解答

各回に のいずれかへ進む確率は、それぞれ である。

(1)

に到達するには、3回のうち を1回、 を2回、 を0回選べばよい。 を選ぶ回の位置は3通りだから、確率は

である。

(2)

座標が0である事象、すなわち が一度も選ばれない事象を とする。1つの方向を避ける確率は各回 なので

また、異なる2方向をともに避けるには残りの1方向だけを毎回選ぶから

は正の整数なので、3方向をすべて避けることは不可能である。包除原理より、3つの座標平面の少なくとも1つの上にある確率は

したがって答えは (1) 、(2) である。