京都大学 1988年度
後期・文系数学 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 接線・法線、文字消去、面積計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
3次曲線y=−x3+2x2上の,原点以外の点における接線が原点を通るとき,この接線と,もとの曲線とで囲まれる領域の面積を求めよ.
出典:京都大学 1988年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 第4問
方針
接点の x 座標を t とおき、接線が原点を通る条件 f(t)=tf′(t) を立てる。t=0 に注意して接点を決め、接線と曲線の交点および上下関係を因数分解で確認して定積分を計算する。
解答
f(x)=−x3+2x2 とおくと f′(x)=−3x2+4x である。接点を (t,f(t)) とする。この点における接線が原点を通るための条件は
0−f(t)=f′(t)(0−t),
すなわち f(t)=tf′(t) である。したがって
−t3+2t2=t(−3t2+4t)
より 2t2(t−1)=0 となる。接点は原点以外なので t=1 であり、接点は (1,1) である。ここで f′(1)=1 だから接線は y=x である。
曲線と直線の差は
f(x)−x=−x3+2x2−x=−x(x−1)2
である。したがって交点は x=0,1 で、0<x<1 では f(x)<x である。よって囲まれた面積は
S=∫01{x−(−x3+2x2)}dx=[2x2+4x4−32x3]01=21+41−32=121.
したがって求める面積は 121 である。