問題
A君がおみくじを引く.回引いても「大吉」が出なければ打ち切ってやめる.もし回までに大吉が出ればその回でやめることにした.ただし,は2以上の定まった自然数とする.
A君が1回ごとに大吉を引く確率をとする.このときA君がおみくじを引くのをやめるまでの回数の期待値(平均ともいう)はと表わされることを示し,,のときのの値を小数第2位まで求めよ.
出典:京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
やめるまでの回数を直接分布で足してもよいが、より短くするには「 回目を実際に引く確率」を足す。 回目を引く条件は、最初の 回で大吉が出ていないことなので、期待値は等比数列の和になる。数値計算では最後に小数第2位まで丸める。
解答
やめるまでに引く回数を とする。 回目のおみくじを実際に引くためには、最初の 回で大吉が出ていないことが必要十分である。したがって である。
回数 は、実際に引いた各回を1ずつ数えたものだから、期待値は で求められる。よって
である。 , のとき
である。数値を計算すると であるから となる。したがって小数第2位までで である。
別解。
停止する回を直接使うと、 では であり、 回目でやめる確率は「 回目に大吉が出る」場合と「最後まで出ない」場合を合わせて である。したがって となる。この和を等比数列の和の公式で整理しても、同じく を得る。