問題
は定数,は一つの自然数とする.
のとき,つねにであるならば,であることを示せ.
出典:京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
不等式を で割るが、 と で符号が変わることに注意する。比 が で に近づくことを、因数分解した等比和で示し、 を上下から挟む。
解答
のときは である。したがって、仮定の不等式から を得る。一方、 のときは である。負の数で割るので不等号の向きが変わり、 となる。
ここで のとき であるから、 である。この右辺は の近くでも分母が にならず、 を に近づけると に近づく。
したがって、 から に近づけると であり、 から に近づけると である。両方を合わせて が従う。
別解。
では であり、 では である。つまり は、 の右側の 以上であり、同時に の左側の 以下でなければならない。 は上で求めた等比和の比として まで自然に値を補えるので、その境目の値 以外は取り得ない、と見ることもできる。