熊本大学 2026年度
理系数学 第2問・第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 医学部(医学科)/理学部,医学部(保健学科放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻),薬学部,工学部,情報融合学環(理系型)
- 出題
- 理系 第2問/理系 第4問
- 分野
- 確率、指数・対数、関数
- 解法
- 独立性の利用、範囲評価、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
m を 2 以上の整数として,毎回 m1 の確率で当たりの出るくじを n 回引く。このとき,1 回も当たりを引かない確率を pm,n とする。以下の問いに答えよ。ただし,
0.30102<log102<0.30103,0.47712<log103<0.47713
であることを用いてよい。
(問1) pm,n を m,n を用いて表せ。
(問2) p25,n<0.1 となる最小の n を求めよ。
(問3) limm→∞pm,2m を求めよ。ただし,limk→∞(1+k1)k=e(自然対数の底)を用いてよい。
出典:熊本大学 2026年度 前期 理系 第2問/理系 第4問
方針
当たりを引かない確率を1回ごとの確率の積で表す。m=25 では常用対数を取り,nlog10(25/24)>1 に直して与えられた log102,log103 の範囲評価で n=56,57 を判定する。極限は (1−1/m)m を自然対数の底の定義に帰着させる。
解答
(問1)
1回のくじで当たりを引かない確率は 1−m1 である。各回は同じ確率で行われるから
pm,n=(1−m1)n
である。
(問2)
p25,n=(2524)n
であるから,p25,n<0.1 は
(2425)n>10
と同値である。常用対数をとると
nlog102425>1
である。ここで
log102425=2−5log102−log103
であるから,条件より
0.01772<log102425<0.01778
である。したがって
57⋅0.01772=1.01004>1
より n=57 は条件を満たす。一方,
56⋅0.01778=0.99568<1
より n=56 は条件を満たさない。よって求める最小の n は
57
である。
(問3)
pm,2m=(1−m1)2m
である。k=m−1 とおくと
(1−m1)m=(1+k1)−m={(1+k1)k}−m/k
である。m→∞ のとき k→∞ かつ m/k→1 であるから
m→∞lim(1−m1)m=e1
である。したがって
m→∞limpm,2m=(e1)2=e21
である。