熊本大学 2026年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理学部,医学部(保健学科放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻),薬学部,工学部,情報融合学環(理系型)/医学部(医学科)
- 分野
- 数列
- 解法
- 場合分け、和の計算、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
正の整数 n に対して,数列 {an} を
an={n2−121n2−n(n が奇数のとき),(n が偶数のとき)
で定める。Sn=∑k=1nak とするとき,以下の問いに答えよ。
(問1) S5 と S6 をそれぞれ求めよ。
(問2) S2n−1 と S2n をそれぞれ n を用いて表せ。
(問3) ∑ℓ=12nSℓ を n を用いて表せ。
出典:熊本大学 2026年度 前期 理系 第1問
方針
奇数番目と偶数番目を 2j−1,2j とおいて明示し,1組ごとの和 a2j−1+a2j を求める。S2n は組ごとの和の総和,S2n−1 はそこから a2n を引く。最後は S2j−1+S2j を j の多項式にして和の公式を使う。
解答
(問1)
a1=0,a2=0,a3=8,a4=4,a5=24,a6=12
である。したがって
S5=0+0+8+4+24=36,S6=36+12=48
である。
(問2)
j を正の整数とすると
a2j−1=(2j−1)2−1=4j(j−1),a2j=21(2j)2−2j=2j(j−1)
である。したがって
a2j−1+a2j=6j(j−1)
であるから
S2n=j=1∑n6j(j−1)=6{j=1∑nj2−j=1∑nj}=2n(n−1)(n+1)
である。また
S2n−1=S2n−a2n=2n(n−1)(n+1)−2n(n−1)=2n2(n−1)
である。
(問3)
(問2)より
S2j−1+S2j=2j2(j−1)+2j(j−1)(j+1)=2j(j−1)(2j+1)
である。したがって
ℓ=1∑2nSℓ=j=1∑n2j(j−1)(2j+1)=j=1∑n(4j3−2j2−2j)=n2(n+1)2−3n(n+1)(2n+1)−n(n+1)=3n(n+1)(n−1)(3n+4).