北海道大学 2025年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数
- 解法
- 接線・法線、円の性質、範囲評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
円C1:x2+y2=1を考える。実数p,qがp2+q2>1を満たすとき,点P(p,q)からC1に引いた2本の接線l1,l2の接点をそれぞれQ1(x1,y1),Q2(x2,y2)とする。また,座標平面上の原点をO(0,0)とする。
(1) 直線l1,l2,線分OQ1,OQ2で囲まれた四角形の面積Sをp,qを用いて表せ。
(2) 点Pが楕円
C2:2x2+3y2=1
の上を動くとき,(1)の四角形の面積Sの最大値と最小値を求めよ。
出典:北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
接点 Q では半径 OQ と接線 PQ が垂直であるため,△OPQ は直角三角形になる。2本の接線について同じ長さの直角三角形ができ,四角形 OQ1PQ2 の面積はその2つ分で求められる。したがって S は OP2=p2+q2 だけで決まる。(2) は楕円上の点を (2cosθ,3sinθ) と置き,p2+q2 の範囲を求めて S の最大・最小に直す。
解答
(1)
点 P(p,q) について OP=p2+q2 である。p2+q2>1 なので,点 P は円 C1:x2+y2=1 の外部にある。
接点を Q とする。円の接線は接点で半径に垂直であるから OQ⊥PQ である。また Q は単位円上の点なので OQ=1 である。したがって直角三角形 OPQ において PQ2=OP2−OQ2=p2+q2−1 であり,PQ=p2+q2−1 である。
2つの接線の接点を Q1,Q2 とすると,PQ1=PQ2 であり,四角形 OQ1PQ2 は直角三角形 OPQ1 と OPQ2 に分けられる。それぞれの面積は 21⋅OQi⋅PQi=21p2+q2−1 である。よって四角形の面積は S=2⋅21p2+q2−1=p2+q2−1 である。
(2)
点 P(p,q) が楕円 2x2+3y2=1 上を動くので,ある実数 θ を用いて p=2cosθ,q=3sinθ と表せる。このとき
p2+q2=2cos2θ+3sin2θ=2(1−sin2θ)+3sin2θ=2+sin2θ
である。したがって S=p2+q2−1=1+sin2θ である。 0≦sin2θ≦1 だから 1≦S≦2 である。sin2θ=0 は (p,q)=(±2,0) で実現し,sin2θ=1 は (p,q)=(0,±3) で実現する。よって Smin=1,Smax=2 である。