問題
をを満たす実数とし,とする。数列が
で定義されるとき,次の問に答えよ。
(1) すべての自然数に対して,かつが成り立つことを示せ。
(2) とおくとき,すべての自然数に対して,が成り立つことを示せ。
(3) および(2)で定めたに対してを求めよ。
方針
(1)はを考え、端点で0、内側で上に凸ではなく上側にふくらむ形になることから正を示す。これによりと単調増加を帰納的に得る。(2)ではをと見て、の単調性を調べる。に置き換えるととなり、そのyに関する増加性からはxに関して減少する。(3)は単調有界性での極限を出し、はで挟み込みにより0へ収束させる。
解答
(1)
とおく。 において である。また である。したがって、 のグラフは区間 で上に凸ではなく下にふくらみ、両端で0をとるので である。すなわち が成り立つ。 と仮定すると、 だから であり、さらに上の不等式から である。 は をみたすので、数学的帰納法により、すべての自然数 について が成り立つ。
(2)
とおくと である。ここで とおくと
であるから である。 とおく。 とすると、 であり、 の符号は の符号と同じである。そこで とおくと であり、 であるから である。したがって であり、 は について増加する。
一方 なので、 が増加すると は減少する。よって は について減少する。(1)より であるから である。
(3)
(1)より は単調増加であり、しかも で上に有界である。したがって極限 が存在し、 である。漸化式の両辺の極限を取ると である。
もし なら、(1)で示した不等式から となり矛盾する。したがって である。
次に である。 とおくと、 より であり、 である。 では が成り立つので、 として
である。右辺は0に近づくから、はさみうちにより である。以上より である。